データ分析①人気は競馬予想に役に立つのか!?

データ分析

データ分析①人気は競馬予想に役に立つのか!?

的中率をあげたいなら

競馬において、「人気」と「着順」の関係はどのようになっているのでしょうか?具体的には、人気が高い馬ほど上位の着順になる傾向があるのでしょうか?

まずは添付された箱ひげ図(ボックスプロット)を見てみましょう。

このグラフは、横軸が「人気」、縦軸が「着順」を表しています。各ボックスは、ある人気の馬の着順の分布を示しています。ボックスの中心線は中央値(最も代表的な値)を示し、ボックスの上下端は25%点と75%点を示します。ボックスの外に延びる線(ひげ)はデータの範囲を示しています。

以下のポイントに注目してください:

  • 左側(人気が高い):ボックスが下側に集中している。これは、人気が高い馬ほど上位の着順に入る傾向があることを示しています。
  • 右側(人気が低い):ボックスが上側に広がっている。これは、人気が低い馬ほど下位の着順になることが多いことを示しています。
  • ばらつきの大きさ:人気が高い馬のばらつきは比較的小さく、安定して上位に入る傾向があります。一方、人気が低い馬のばらつきは大きく、着順がばらばらになりやすいことを示しています。

このデータから以下のことが予測できます:

  • 人気が高い馬:安定して上位に入る可能性が高いので、馬券を買う際には安全な選択肢となるでしょう。
  • 人気が低い馬:着順が不安定ですが、時には予想外の上位に入ることもあります。高配当を狙う場合には一考の余地があります。

箱ひげ図はデータの分布を視覚的に理解するための有用なツールです。以下の図で箱ひげ図の各部分を説明します。

  • 中央の線:データの中央値(50%点)
  • ボックスの上下端:データの第1四分位点(25%点)と第3四分位点(75%点)
  • ひげ:データの範囲を示し、通常は最小値と最大値
  • 外れ値:ひげの外にある点は、特に大きく離れた値(外れ値)を示す

今回の分析から、「人気」と「着順」には明確な関係があることが分かりました。人気が高い馬は着順が安定して上位に入りやすい一方、人気が低い馬は予測が難しい結果になりやすいです。今後の馬券購入の参考に、ぜひこの結果を活用してください。

回収率をあげたいなら

たしかに人気が高いほど着順も高くなるので的中率はあがります。ただし競馬において、人気が高い馬に賭けると本当に利益が出るのでしょうか?具体的には、人気が高い馬と低い馬の回収率はどのように異なるのでしょうか?

次に、添付されたグラフを見てみましょう。

このグラフは、横軸が「人気」、縦軸が「回収率」を示しています。回収率は賭けた金額に対するリターンの割合であり、100%を超えると利益が出ることを意味します。グラフ上の各点は、それぞれの人気に対する平均回収率を表しています。

以下のポイントに注目してください:

  • 人気が高い(1~7位):回収率は70~80%の範囲で比較的安定していますが、100%を超えることはありません。これは、人気が高い馬に賭けると、大きな損失は避けられるものの、大きな利益も期待できないことを示しています。
  • 人気が中程度(8~13位):回収率は60~70%とやや低下しています。中位の人気の馬に賭けると、損失が大きくなる可能性があります。
  • 人気が低い(14~18位):回収率が大幅に低下し、30~50%の範囲に収まっています。特に17位では回収率が20%台にまで落ち込んでいます。これは、人気が低い馬に賭けると大きな損失を被る可能性が高いことを示しています。

このデータから以下のことが予測できます:

  • 人気が高い馬:安定しているが大きな利益は期待できないため、安全な賭け方として考えられます。
  • 人気が中程度の馬:回収率が低下するため、リスクが高まります。中位の人気の馬に賭ける場合、慎重に分析する必要があります。
  • 人気が低い馬:大きな損失を招く可能性が高いため、リスクを十分に考慮する必要があります。高リスク・高リターンを狙う場合のみに限られるでしょう。

今回の分析から、「人気」と「回収率」には明確な関係があることが分かりました。人気が高い馬に賭けると、大きな損失は避けられるものの、大きな利益も期待できません。一方、人気が低い馬に賭けると、大きな損失を招く可能性が高いです。今後の馬券購入の参考に、この結果を活用してください。